2023.1/4
元日

切ったアボガドの実がこの上なくきれいで美味しかった
新春のsnsで掛軸を紹介しようと写真を撮っていたら軸先に施してある漆が経年劣化で剥がれたので軸先を新しく交換して貰わねばならなくなった(むろん、有料)
毎年初詣に行っている神社のおみくじで大吉をひいた
単純な勝敗で見ると2対1だが、なんとなく引き分け気分な元日の出来事だった。
*
穏やかな一年となりますよう
本年もどうぞよろしくお願いいたします
令和五年 卯年
2023.1/4
元日
2022.12/30
年末
どうせまた破かれるだろうからと、長年そのままにしていた猫の仕業の障子の見苦しさが急に気になりだし、どうしても年内に張り替えたくなった。
張り替え方などを検索していたら東大襖クラブというのを見つけ、興味が湧いたのでさっそく翌週に張り替えてもらう申し込みをした。
こんなサークルが東大にあるんです、と知人に話すとその人が、うちの猫は障子破かなかったなあと言ったので、
「夏に窓と障子の間に虫が入りこむと捕まえようとして障子を叩くので破けてしまうんです」
と猫を弁護した。
猫が何かを破くと言えば、爪をとぐのが一般的で、うちの猫は躾をしたわけではないが、爪をとぎたくなると部屋の隅に置いてある市販の爪とぎに歩いていき、他のところに爪をたてない。
張り替え当日に来てくれた学生に襖クラブの由来を聞くと、70年ほどの歴史があり、もともとは苦学生の生活費の足しになればと、大学近くの経師屋が技術を教えたのが始まりで、本郷にも駒場にも部室があり、現在20人ほどの部員が日々練習をしている、
学園祭では毎年襖の張り替えを披露している、
とのことだった。
私は苦学生という言葉をずいぶん久しぶり聞いたのと、経師屋の主人の心意気に感じ入った。
*
移転後は事務所となり、ご不便をおかけしております。
私自身も不便でなりませんが、お陰さまで今年も穏やかに年の瀬を迎えることができました。
どうもありがとうございました。
2022.10/24
初出店
このたびの東美アートフェアは3年ぶりの開催、賑やかな3日間でした。
初参加の草友舎も無事に会期を終えることができました。
京橋の店舗の閉店以来、4ヶ月ぶりにする品物の陳列作業も嬉しく、ブースをご覧の皆さまと楽しいひとときを過ごすことができました。
どうもありがとうございました。
10月 某日 曇り
今回が初参加の催事は少し改まった催事なので、その雰囲気に合わせようとsns の投稿をするにつけても自分のブースに立つにつけても私は背伸びを試みた。
2022.10/1
2022 東美アートフェアのご案内
2022.9/14
移転
2022.8/5
蝉
2022.6/9
店舗営業のお知らせ
この9月で店舗の定期借家契約が終了となります。
あと数年限定での再契約のお話もありましたが、これからも留守が多くなること、店の広さの活用と参加する催事との両立が難しいことなどから、再契約はせず、これを機にもう少し小ぶりな移転先を探すことにいたしました。
現在の店舗での営業にはつきましては、初出店となります10月開催の東美アートフェアの準備との兼ね合いもあり、当初の8月下旬までの予定を前倒しし、6月いっぱいまでとさせていただきます。
皆様のご支援により、楽しく6年間を過ごせましたことに心より感謝申し上げます。
移転先が決まりましたら、改めてお知らせいたします。
急なご報告となりましたが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
今後の参加イベント
◆ 青花の会 骨董祭 2022
6/11(土).12(日) ※10(金)内覧会
終了しました
◆ 東美アートフェア 2022
於 東京美術倶楽部
10/14(金).15(土).16(日)
開催日が近くなりましたらまたお知らせいたします
2022.5/15
3日+1日
4月 某日 晴れ
日本酒は好きだが、銘柄や製造方法などにまったく詳しくならない。
酒屋が経営している居酒屋で、メニューにある日本酒のそれぞれの特徴を店の人に教えてもらう。
「これは立体感のある味で私は好きなんです」
と説明された飲みごごちを自分なりに想像して注文をし、グラスに注いでもらってひと口飲んでみる。
私は立体感を持て余した。
4月 某日 晴れ
三年ぶりに店で催事をする。
4〜5箇所に活ける草花が、前日の準備の日から三日間の催事最終日までみずみずしさを保つよう、工夫は欠かさない。
閉店時には花器から抜いて薄いセロファン(とは違うかもわからない)でゆるく包み、空き瓶に入れた水に挿して冷蔵庫にしまう。
翌朝は、冷蔵庫から出してセロファンをとった草花に、これも冷蔵庫で冷やしていた霧吹きで遠めから霧を吹きかける。
その時に、ここは高原でこれは朝霧なんだよ、、と草花にそう言い聞かせるような心持ちで、柔らかく霧を吹きかけるのが、今朝摘んできたようなみずみずしさを長持ちさせるこつ。
と、私は思い込んでいる。
2022.4/8
奈良博
2022.1/2
2022
年が明けました。
昨年も無事に過ごすことができましたこと、感謝申し上げます。
変わらず出先のことが多く、営業日は少ないですが、皆さまにお楽しみいただけますよう品物を探したいと思っております。
こちらの投稿も、アボガドと大林のほかに古美術にまつわる投稿ができなくては、、と思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月 2日 晴れ
2021年 11月 某日 晴れ
まだ一度も拝観したことのない法華寺の十一面観音がご開帳されていたので訪ねてみる。
和辻哲郎の古寺巡礼や、仏像の古い写真集や展覧会の図録からは、平安時代初期彫刻の特徴の、濃い香り放つような熟した量感を感じていたが、思いのほかずっと小ぶりで可憐な像に思った。
蓮の葉をめぐらした光背の意匠と、片足を踏み出すような像がそう連想させるのだろう、光明皇后が蓮池を歩く姿を写したと伝えられている。
病気や貧困に苦しむ人々の救済のために社会事業を手がける慈しみ深さと、正倉院に伝わる楽毅論の頼もしい書からは意志の強さも感じられる、そんな高貴な女性が蓮池を歩く姿を十一面観音と重ねて想像してみる。
来る道すがら思い出していた、ふぢはら の おほき きさき を 、の會津八一の短歌をいい歌だとしみじみ思えた気がする。
できるわけはないが、ひとつ、私も詠んでみたくなる秋の空だった。
と、アボガドと大林でないことを捻りだしてみる。