2016.9/29
9月後半戦
9月 某日 曇り
めったに会うことのできない親戚が初めて草友舎にやってくる。
私はこの時をとてもたのしみにしていた。
彼らが見る古美術品といえば美術館や博物館に陳列された品々で、このように欠けた壷とか頭だけの仏像とかとても上手くない絵が広い空間にぽつぽつ置いてあるのを見てどう感じたただろうか。
閉店時、地震対策のため品物を床におろす。
彼らに「これ以上割れたら困るからね」と説明する。
9月 某日 はげしい雨
休日。
山里のお寺に参った感じを味わいたかったので、東博の櫟野寺の仏たちを見るのになるべくはなばなしくない時を見計らう。
ひとつ、平成館で特別展が開催されていない。
ひとつ、開館時間が地味に延長されている日。
ひとつ、出歩く気が失せるほど天気がわるい。
この条件がそろったので夕方出かける。
見込んだとおり会場には2〜3人だけで、自由に歩き回り草友舎に招きたい仏像をひとつにしぼる(No.10)。
蛍の光を聞きながら外に出ると、日は暮れていて雨はやんでいて虫の声がたくさん聞こえて近くのお寺から鐘の音も聞こえてそれに意外と街灯が少なくて暗く、展示の余韻をあじわえた。
9月 某日 晴れ
竹の花入れに笹を入れる。
笹が竹に成長するわけではないけれど、親子丼があたまをよぎる。
9月 某日 曇り?
数日前から金木犀が香ってる。
都内の数カ所で銀杏が落ちているのを確認。
?と思って木を見上げると葉はまだ青い。
毎年9月でこうだったのか?
彼岸花は毎年お彼岸に咲くのでいつも感じ入る。