2025.1/1
2025年
あたらしい年を迎えました。
今年も古美術をとおして、皆さまと楽しいお付き合いができましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
鏑木清方 松鶴画
年賀状を表装したものかもしれません。
古美術をとおして、とご挨拶をした矢先ですが、新春に気持ちのよい掛け物かと思います。
2025.1/1
2025年
2024.12/15
手直し
11月 某祝日 晴れ
待っていた都バスがバス停に入ってきた時、見かけなくなったと思い込んで、しかも先のブログに見かけなくなって懐かしんだ話など書いていた2本の国旗がバスの前面に交差されていたのでおのれの物事の見て無さ加減にまたびっくりする。
一緒に懐かしんだ友人の住む横浜市はバスに国旗をつけなくなって久しいもよう。
11月 某日 晴れ
数日前に買った、経箱を持つ童子形の銅像が可愛らしいので携帯電話でたくさん写真を撮る。
この像は、法隆寺に残る聖徳太子五尊像なかの聖徳太子の弟、殖栗皇子と同じように美豆良を結い経箱を大切そうに掲げている。
撮った画像を殖栗皇子としてsnsを投稿したところ、二人のかたから毘沙門天と吉祥天との間に生まれた五人の王子のうちの末っ子、善膩師童子ではと教えてもらう。
きっと善膩師童子は五人兄弟のうちもっとも賢かった子に違いない。
外来の宗教の受け入れに反対の物部守屋と争う崇仏派の蘇我馬子側についた聖徳太子は、四天王に勝利を祈願し、成就の暁には四天王を安置する寺塔を建てると誓う。
物部氏に勝利後、聖徳太子は四天王寺を建立し、誓いを果たす。
「聖徳太子と四天王信仰は密接で、聖徳太子を多聞天(毘沙門天)に見たて、殖栗皇子の図像を、善膩師童子からとった可能性もある」と言うメールも学芸員のかたからいただき、ほんの少し浮かばれる。
2024.9/25
祝日
9月 某日 曇り
この美術館には観たい展示があっても少し遠いという理由で怠っていて、今日は写経の観賞のために6〜7年ぶりに出かけた。
緑の多い住宅街を歩いて行くと、同行の友人が「国旗だっ」と言った。
昨今街なかで見かけることの少なくなった国旗が美術館の門前に掲揚されているのが目にはいり、国民の正しい祝日のあり方という感じに喜んだ。
そういえば、運行しているバスの前に交差した2本の小さな国旗をいつから付けなくなったのか。
日曜祝日にも時々仕事が重なる私は、今日は国民の祝日だと都バスで気がつくことがあった。
「こうなってた」と、二人で両手の人差し指を交差させて旗竿の取り付けかたを再現したりして、少し前の祝日の光景を懐かしんだ。
天井の低い展示室は変わらず心地がよい。
並べられた写経を落ち着いて観賞できた。
それぞれの経文の書写された目的や時代背景が文字や装飾に顕れているのをあらためて確かめる。
帰りがけ、時折吹く風でもう少し国旗が広がった写真が撮れないかとしばらく待ったが見切りをつけた。
2024.7/10
絵葉書
知人からある古い本を借りたら表紙が人勝残欠雑張だった。
四十年近く前、初めて東京国立博物館に行った折に売店で販売していた人勝残欠雑張の絵葉書を、その作品が何とは知らずに買ったことを思い出した。
童子に仔犬らしき動物が慕っているような無邪気な絵、中国風な色合い、新年を言祝ぐ十六の文字は、気持ちを朗らかにさせてくれる。
その時に十数枚ほど買ったのに、手紙を書き損じることも多いので投函する以前に減ってしまう。
東博を訪ねるたびにこの葉書を補っていたが何年かして見なくなり、もう手元にはない。
一枚残しておけばよかった。
人勝残欠雑張は染織品ということだが、正倉院展には二度しか行ったことがなく、実物を見たことがない。
調べてみると、人勝残欠雑張は1981、1990、2009年に東博での特別展に出陳されていた。
遡って計算すると、私が初めて東博に行った年は1991年なので、1990年に作られた葉書の在庫がなくなるまで売られていたのではないかと思う。
2009年に見られる機会を逃していた。
2024.6/15
9回目
今年で9回目となる青花の骨董祭も、お陰さまで無事に、楽しく会期を終えることができました。
どうもありがとうございました。
これを機に、事務所にもお気軽にお立ち寄りいただけましたら幸いです。
SNSで、この事務所のことを店と呼ぶ宣言をしたのに事務所と言ってしまう。
外からの見た目はまるっきり事務所ですが、なかは店っぽくなってます。
2024.5/9
植え込み
今年も「青花の会|骨董祭」に参加いたします。
しばらくお休みしての返り咲きのお店、初参加のお店もあり、ますます賑わいそうです。
骨董祭の詳細はこちらでご確認ください。
https://www.kogei-seika.jp/seikafes/2024.html
4月 某日 晴れ
事務所手前の植え込みのバラが咲いた。
昨年ここを内見に来た時に気に入ったバラだった。
越して来ると同時に始まった大規模修繕工事で取り払われてしまったのかと勘違いしてブログに根こそぎなくなっていたと書いた。
そのあと間もなく、束ねられていただけでまだあったことに気がついて、自分の観察を恥いって今日に至る。
5月 某日 晴れ
ホームページに紹介するために来月開催の催事の推奨品の写真撮りをする。
携帯電話で撮るのだが、色が実物になかなか近づかないのでいつも以上に苦労する。
今回のものは、あまり説明すると雑音になりそうだと考えてなるべく短い文でまとめたのが何かの拍子に消えてしまったり、、を繰り返して一日中パソコンにかじりついて本当に泣きそうになる。
外は謂わゆる行楽日和、これを毎年繰り返している気がする。
骨董祭に提出する草友舎の推奨品が2点とも仏教関係でないのは初めてのことということだけではなく、この2点を選んだことは自分にとって変化球の試みだ。
笹と南天のあいだにバラがある
2024.4/25
桜(つづき)
2024.3/24
桜
2024.1/11
2024
年が明けて半月ほど経ちました。
いつ何時でも、何処でもさまざまなことが起こりうることをあらためて思い知るような今年の始まりでした。
遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
* * *
近所の公園の木々を自分の基準としているので、他では少し違うかもしれない。
5年前からはとうとう落葉しきらずに大晦日になって、年々葉の残りかたが増えてきて、今年は銀杏の樹が黄葉した葉を多くつけたまま晩秋の趣きで年を越した。
北風がすっかり葉を吹き飛ばして枝だけになって、きりっと新しい年を迎えたいような気がしている。
2023.12/31
水仙