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再開

 
8月    某日        曇り




半年近く休業していた南千住の居酒屋が8月から再開したとの情報を得たのでいそいそと出かける。
今日行っても、また何かの事情で閉めているかもしれないから店に着くまではまだ喜べない。
泪橋の交差点を過ぎてその先に目を凝らすと営業している印の生ビールのジョッキ形の大きな看板が頼もしく表に出ているのが見えた。

この店は外観から想像するよりも、なかは天井が高く、意外に広い。
夏は庭に面した窓が全て開けられていて、涼しくする設備としては壁に取り付けてある小さな扇風機一台きりだが、カウンターに着席したお客一人一人の前に店主が無言で団扇を置く。
団扇は信用金庫やイベント等が宣伝を兼ねて配ったもので、みなそれぞれ違う。

8月初旬の東京の気温は40度近くあった。
体力のある人でも参ってしまうようなそんな頃に再開させるとは、、
店を切り盛りするこの年齢(詳しくは知らない)の三人にあらためて畏れ入った。

数日前と、その日に仕入れた小さなものとふたつ持ち込み、それらを眺めながら以前と同じように過ごした。