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修二会 その三


4月 某日  曇り

自分のブログの修二会その一、その二のあちらこちらを増築するように少しずつ説明を足しては読み返しして一日が終わった。
ひとつ、間違いも発見して、それはその一のほうなので上げてから半月以上も経っている。
恥ずかしさが過ぎて、直そうとしても焦るばかりで落ち着きなく文を打っては消してを繰り返して「テレワーク」が促された初日にブログのそんなこんなで過ごしてしまった。


4月 某日  晴れ

修二会その三を書くには日が経ち過ぎた。
記憶の引き出しに集中してみるが、4月の終わりの緩んだ空気に覆われて、今見ているようには書けないようだ。
撮りまくったつもりでいた写真は少なかった。
見落としていたり見間違いがあるだろうけれど、一度あげると思い出すこともあってまた書き足すかもわからない。

       *


0:44 


0:46
気がつくと神官のような装束の人達が現れていた。
その人らは石段を上がり、二月堂の南出仕口の外で待機しているもよう。
その後しばらく何も起こらない。


1:00
雅楽の奏者がテントの下の席につく。


1:02
ライト消灯。
その後しばらく何も起こらない。


1:28
境内を囲む樹々は大きな結界のよう。


1:39
螺貝が吹かれると、雅楽の演奏が始まり、練行衆と先程の神官のような人らが石段を降りる。
出堂した練行衆は全員ではなさそうだ。



神官のような人らのうち、香水を入れるのであろう桶を天秤棒で担ぐ二人だけが練行衆に続いて閼伽井屋に入る(ように見えた)。
皆が入ると演奏はすぅ、と消えるように止まり、パチパチと篝火の燃える音だけになった。
閼伽井屋の中で行われている、香水を汲み上げる秘儀の気配を感じている、と自分に暗示をかけるとすぐその気になる。
自分のいるところからは中の音などは全く聞こえない。


気がつくと、神官のような人達が整列していた。
桶を担いだ二人もいる。
と、いうことは、香水が閼伽井屋から運び出されたところを見ていなかった。
再び奏楽が始まる。
その光景は神事のようだ。



1:50
二月堂に運び上げるとまたひと時静かになる。
これを三回繰り返す。


1:56


2:03


2:16
香水の三回の汲み上げが終わり、練行衆が閼伽井屋から出てきて二月堂に戻る。


2:18
この後、堂内で勤行が再開。


       *


来年も見学する意気込みだ。   

修二会 その二


松明は修二会の期間中、毎夜上がる。
この日は籠松明という、他の日よりも大きな松明が練行衆十一人分(この日以外は十本)上がるので、二週間のうちで最も人出があるのだそうだ。



20:03

松明に導かれて上堂した練行衆は、自分の居るところからは見えない北出仕口から堂内に入る。
童子は松明を担いだまま二月堂の正面側に移動し、回廊を一気に走る。 
南西の角で松明を打ち振って火の粉を落とすのは、道灯りの役目を終えて不要となった火を小さくするためだと、新幹線の中での予習で知った。
一人が堂に着く頃に、次の練行衆が登廊を上がるペースで、五本目の松明が上がったところで最初に集まっていた人たちからぞろぞろと帰路に誘導された。
例年の混み具合だと一本目で誘導されるらしい。  

いったん東大寺を出て夕食をとり、深夜1時から始まるお水取りの1時間ほど前に二月堂へ上がると、見学者は少し集まっていた。



0:02

閼伽井屋の側か、二月堂の回廊からか、見る場所に迷う。 
回廊を選ぶ。
冷えた空気と、松明が燃えた匂いが微かに残っているのを深く吸い込んでみる。
この回廊から日没は何度も眺めているが、良弁杉越しに奈良の夜景を見ていると、今ここにいるのは忍び込んだような気持ちがした。
連れのある人たちは皆、声をひそめて会話をしている。 
背後の堂内では何かしらの勤行が行われているのか、ゴト、ゴト、、と練行衆の沓音が時折聞こえる。 


0:43

鹿が見物人を見物している。

続く