事務所を飯田橋から九段北に移すことになりました。
少しの内装工事を済ませましたら、8月中は雑多なことを片付けて、、
9月上旬からは、事務所にいる時にはお客さまにお越しいただけるようになっている、、
そんな予定です。
6月 某日 晴れ
これまでの住まいも店も昭和30〜40年代主義を貫いていたのにとうとう平成築の建物に入ることになった。
建物前に植え込みがあり、初めて室内を見に来た時には、そこに植えられている1本のゆったりとした枝ぶりのバラの木に、薄桃色の一重のバラが数輪咲いていたのが気に入った。
仕入れたことはないが、李朝中期の白磁の立壺に生けてみたいバラだと思った。
7月 某日 晴れ
忙しくて数週間あいたが、間仕切り壁などの計画をしに移転先を訪れる。
バラの花は終わっていて、葉は虫に食われて枝だけになっていた。
向かいの神社が創建時に巡らしたままの、古いコンクリート製の塀越しの木々から蝉の声が溢れるように聞こえてくる。
夕方には蜩の声も聞けるのだろうか。
この建物は平成生まれでも、少し昭和を感じられる。
平成5年築とのことだが、もう30年経っている。
7月 某日 晴れ
建物の大規模修繕工事も始まり、植え込みのバラの他、生えていた南天なども根本から掘り起こされてなくなっていた。
3ヶ月後に工事が完了して、もしも植栽に注文をしてよいなら、百日紅を希望してみたい。