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10月 某日 晴れ

店の帳面に「巫女埴輪」と書き込んだ時、ひと文字がばらばらしている自分の癖字だと巫女の巫の字がかわいい顔に見えなくもないことに気がついて、そばにあったメモ紙を巫女で埋め尽くし、鑑賞した。
最後の一画の横線が表情の決め手だ。


秋冬


澄んだ空に刷毛ではいたような雲が西日に輝くこんな日のことも大林日和と呼んでいる。
常緑樹が多めの、緑が茂る庭に面した全ての窓が開けられていて

チッ チッ  チッ  チッ  チッ  .   .   .        リー リー リー .   .   .   .   .

と鳴きつづける虫の聲を聴きながらコップに注がれたお酒を眺めたいと思っている。
三和土の床から冷気を感じるような真冬は閉められた窓が風で時々カタカタ鳴る。
板ガラスが嵌められた木枠の窓ならではの音は日没後、窓から庭が見えなくなるとひときわ耳に入る。