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秋彼岸


5〜6年前までは、たまたま秋の彼岸中にも関西に行くことが多かった。
暑さが彼岸まででなくて、その年の夏が長引こうと秋が早まろうと、新幹線で東京を出発して京都に着くまでに眺められる畦道が彼岸花で一斉に真っ赤になっているのを確かめては神秘なものも感じて満足していた。
彼岸花がぽつりぽつり咲いているのを見て、そう言えば彼岸の入りだと気がついた年もある。
このところの気象で咲く時期がずれてきたら名前に感心していただけにがっかりするかもわからない。

彼岸花の赤にはいつもどきりとさせられる。

普段の道を歩いていると、こんなところに彼岸花が生えていたのかと、予告なく開いた花に驚くことがしばしばある。
葉が茂っていれば、ここに咲くという目印になるのだが、葉を見たことがないと気がついて調べてみると、葉は花が終わってから出て冬を越し春に枯れるので、「葉見ず花見ず」とも呼ばれるそうだ。