蓮葉文辻が花







桃山時代(16世紀)
こちらと同小袖の残欠が、いくつかの辻が花の本に紹介されており、その中の一冊、『日本の美術10・辻が花』(至文堂)には、
— 絞りだけで露の玉をやどす蓮葉をファンタスティックに現した表現力は見事である —
とあります。
絞り糸をひと針ひと針、とても小さな針目でひたすらに縫いすすめる無心の作業には気が遠くなる思いがします。
高い技術、美意識と精神性とが伴い、染め分けて表された風にそよぐ蓮葉に、桃山時代の人々のおおらかな心象風景を見るようです。
以下、『色と文様 辻が花編』光村推古書院 (昭和45年)より
— 美しくはかない花のいのちにも似て「辻が花」は最盛期の桃山時代を過ぎてからは徐々にその短い生涯を閉じた。
この裂のもつ線の優しい柔らかな風韻は又あわれにもの悲しく、短い生命を包んだ謎と共に「まぼろしの染」として心ひかれる余韻を残しつつ昇華した。—
辻が花 縦 70.0㎝ 横 22.1㎝
額装全体 縦 90.7㎝ 横 33.3㎝
今年の東美アートフェアの図録掲載作品です。
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東美アートフェア2025
10/17(金)18(土)19(日)
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