商品紹介
橘寺 方形三尊塼仏残欠
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聖徳太子誕生の地と伝わる橘寺境内から出土した塼仏の残欠です。
中尊の如来の脚部分で、衣のひだや蓮台にのる指先までキャスト良く、表面に施した白土もわずかに残ってくれました。
橘寺は天武天皇九年に火災にあったと日本書紀にあり、塼仏の肌にその歴史がうかがえます。

塼仏とは、粘土で型を抜き焼成した板状の仏像のことで、堂内の壁面にはりめぐらせて祈りの空間を荘厳したものと言われています。
周辺の寺からも同じ形式の塼仏が確認されていますが、橘寺の塼仏が最も早い時期の制作で、比較してみると、初期のもののみが持つ濃厚な迫力があります。
残欠とは言え、手元で眺められる白鳳時代の仏像の遺品は稀少です。

高さ 10.5㎝ × 幅 9.5㎝ × 厚み 4㎝(いずれも最大)

白鳳時代

最後の画像は、東京藝術大学と黒川古文化研究所の蔵する同手の塼仏です。
その他、京都、奈良国立博物館などにも所蔵されています。

ご売約