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続 こどもの日の過ごし方


昨年暮れにホームページができてからというもの、ブログにうつつを抜かしていたのだ。
そんなに更新していないのに慣れないパソコンにかじりついていて美術館にもほとんど出かけずにいたのだけど、こどもの日に伴大納言絵巻を見に行ってはずみがついた。

一週間後、始発の新幹線に乗って信貴山縁起絵巻を見に奈良博へ行く。

開館少し前に奈良博に着き、50人くらいの列の後ろに並ぶ。
開館して、すぐに入場すればよいものの、入り口吹き抜けの米俵の飾りに気をとられて写真を撮ったりなどしているうちに、どんどん後列の人たちに追い抜かされ、絵巻にたどり着いた時には30分待ちになっていた。

でもそのおかげで人の流れが滞っていてゆっくり三巻、物語と絵を味わう。
命蓮の鉢が放り込まれた米倉が動きだすところ、倉の壁に描いてあるこのふたつの黒いものはなんだ?と見入ると屋根から落ちる軒丸瓦で、ただごとならぬ事態の始まりを予感させたり(何が起こるか知ってるけど)、経年で消え入りそうな草や、こっち巻の鹿の群れとさっき巻の鹿の群れの、鹿の大きさを変えて描いてるいる効果を考えたり、、。
淡い彩色の絵巻だと思っていたけど、もともとは鮮やかでこくのある顔料が厚く塗られたところもあるようだ。
まだまだ見過ごしあるにちがいない。

尼公の巻ではひと泣きする。

飛倉巻、延喜加持巻の勢いある画面とは違って、老尼がはるばる信濃国から信貴山にいる弟命蓮を尋ねる旅だからてくてくと長い時間がかかった感じがでている。
名場面のひとつ、東大寺大仏殿に参籠する尼公が異時同図法を用いて背景が透けるように描かれているところから、目出度く命蓮と再会して信貴山で仏道に励む二人の日常の姿に、出家はしなくても尼公のようなひとになれるよう、、と目標をたてる。

広々と俯瞰した描写を、際立つ描線の活躍を、三巻通しで全て観る。
絵巻鑑賞の醍醐味だ。

あれから2週間、発心したことはほとんど忘れていて時々思い出す。

青花の会 骨董祭


6月4日 、5日に催される『青花の会 骨董祭』の草友舎では、若い3 人の描く絵画と古美術との取り合わせで参加いたします。

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草友舎
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水津達大 (http://suizutatsuhiro.com

田嶋健太郎
平松麻 (http://asahiramatsu.com

6月4日(土)11~19時 6月5日(日)11~18時

入場料 1000円
会場4か所 2日間共通 

会場4か所のうち草友舎は『AYUMI GALLERY CAVE』です。
地下鉄東西線神楽坂駅1番出口と2番出口のちょうど中間あたり、早稲田通り沿いです。

『青花の会』ならではの企画もあります。

詳細は
http://kogeiseika.jp/seikafes2016/index.html
を見ていただくか、または草友舎にお問い合わせください。 

こどもの日の過ごし方


5月 5日 晴れ

出光美術館開館50周年記念、美の祝典I『大和絵の四季』を観に行く。

誰もが同じ想像をすると思うけど、今回の私はたいへんつつましく、伴大納言絵巻、応天門の変の火の粉をひとつ、いただくことに決める。

墨で描かれた蓮華のような形のものがいくつか飛び散りながら燃えている。
地面に落ちて燃えかすになりつつあるものもある。
それらのなかから「この燃え具合だ」というのをひとつ選び出す。
地獄草紙の火の粉とはまた違う。

10年ぶりに見る伴大納言絵巻。
火の粉ひとつをとっても素晴らしい。